糖尿病は血糖値が高い状態が続く病気ですが、はじめは特に自覚症状もなく、あまり実感がわかない方が多いと思います。しかし、高血糖が長く続くと、体中の血管が少しずつダメージを受け、様々な臓器に不調を引き起こします。特に有名なのが「糖尿病の三大合併症」です。
網膜症:目の網膜の血管が障害され、進行すると視力低下や失明の原因に。
腎症:腎臓がダメージを受け、放置すると人工透析が必要になることも。
神経障害:手足のしびれ、感覚異常、胃腸の動きの低下、EDなどの原因に。
さらに、糖尿病は動脈硬化を進めやすいため、
心筋梗塞:突然死の原因
脳梗塞:麻痺が残ることも
足の壊疽(えそ)や切断
といった命に関わる病気のリスクも高まります。
これらの合併症を未然に防ぐには、生活習慣の改善、定期的な検査、適切な治療が重要です。血糖コントロールに加え、血圧・コレステロールの管理や禁煙も合併症予防に大切です。
糖尿病は「うまくつきあえば怖くない病気」です。日々の生活習慣と検査を大切にして、合併症を防ぎましょう。
生活習慣病外来